道路トンネルや橋梁は、交通などの様々な要因から振動が発生し、ケーブルや部材が脱落しやすい環境となっています。
人や車が通行する場所であるため、部材の落下は大事故に繋がりかねません。
そのような厳しい条件に最適な『安全性』『施工性』を兼ね備えた支持金具を開発しました。
Pick Up
『電気通信設備工事共通仕様書(平成31年3月)』より、トンネル照明設備は指定された落下防止措置のうち、2種類以上の異なる種類を組み合わせたM8以上のボルト、ナットを選定することとなりました。
道路トンネル用配管・ケーブル支持架台では 『皿ばね座金』『ゆるみ止めナット』を選定し、さらに安全性を向上。公共工事に安心して使用することができます。
座金がナットを押し上げる力でナットのゆるみを防止します。
(株式会社ケー・エフ・シー製Kナット)
フリクションリングがねじ山を強く押さえ高いゆるみ止め効果を発揮。
トンネル入口や橋梁など
道路インフラの配管支持に。
道路インフラの配管では、ダクター、ダクタークリップを使った施工がスタンダードとなっています。
新たに開発した配管用ウィングリップでは、支持架台、支持金具ともに落下防止対策を施し、振動の発生する場所でのさらなる安全対策を追求しています。
支持架台中心部の切り起こしを削除することで配管可能範囲が広がり、従来品と比較し、より多くの配管を施工できるようになりました。
また既存の270mmに加え、新たに370、470、570mmの3種の長さをラインナップすることで、さらに多くの配管が施工可能に。
道路トンネルの入り口付近など、多くの配管が集中する場所での工事に最適です。
配管支持架台(S-PTK□DS)には二重落下防止対策以外にも、より安全に使用できるような機構を搭載しています。
壁面への横引き施工の場合、金具側面の切り起こしによって、配管支持金具が外れにくい構造となっています。
※ 横引き施工の場合
❶六角ナット
ねじ穴のタップに加え、六角ナットで締めることで更なる落下防止対策に。
❷六角ボルト(平、皿ばね座金組込ねじ)
六角ボルトに組み込んである皿ばね座金で、ボルトのゆるみを防止します。
道路トンネル、壁面の
ケーブル支持に。
安全性、施工性を追求し、
様々な機構を搭載。
従来品では、ケーブルを支持する金具とそれを支持体に固定する金具など複数の部品を組み、さらにボルトを2箇所締める必要があり、施工に時間がかかっていました。
そんな現場の当たり前だった煩わしさにフォーカスし解消するため、画期的な機構 を搭載した商品を開発。施工時間の大幅な削減を実現しました。
ボルト先端のねじ山に潰し加工をほどこすことで、ボルトの脱落を防止。さらに、六角ナットを締め付けることでボルトのゆるみを防止します。
ケーブル支持架台には二重落下防止対策以外にも、より安心して使用できる機構を搭載。
万が一支持金具がズレた場合を想定して『リブ』を設け、脱落を防止します。
湾曲したトンネルの壁面に沿って変形するため、アンカー1本止めでも安心(S-CTK1SN2、S-CTK2SN2)。
道路トンネルのケーブル配線は広範囲の施工になる場合が多いため、安全性はもちろん、施工性も重要となります。施工性向上のため、ケーブルの仮置き機能を搭載。
また、金具にはボルトが組まれている状態で納入されるため、施工中のボルトの落下も防止します。
道路トンネル用ケーブル支持金具は、NETIS(国土交通省新技術情報提供システム)に登録しています。(2021年9月時点)
【登録番号 KT-140006-VE】
ウィングリップは登録番号末尾の情報種別記号にて、最高評価レベル「-VE」を取得しています。