照明・エアコンなど設備機器への送電に用いられる電線は、建物内の電気室から床・壁を貫通し、各フロアに配線されます。
ケーブルを壁貫通させる際には電線管が使用されており、例えば工場や倉庫、ビルなどの大型施設では電線の数も多く、
必要となる電線管を使った壁貫通工事もそれに比例して増加します。
そのうえ従来施工(ダクターチャンネル+L字金具)では、工事に必要な部材の現場加工が多く、工事前の準備に多くの時間を取られていました。
MPSL2ではサイズや取付穴を工夫することで現場作業を無くし、
電線管の壁貫通工事の省力化を実現しました。
ネットワークカメラはもちろんのこと、感知器や非常用照明器具など、様々な取付ピッチに対応。
さらに本体にはノックアウトが設けられており、取付機器に合わせて配線位置を選ぶことができます。
従来施工ではダクターチャンネルに壁面固定用のL字金具を取り付けるための穴をあける必要がありました。
MPSL2では支持具と止め具が一体化しているため、L字金具を取り付けるための穴あけも必要なく、施工時間の短縮を実現しています。
従来施工ではダクターチャンネルを間柱ピッチに合わせて切断する必要がありました。MPSL2では代表的な間柱ピッチである303mm、455mmに合わせたサイズと、ネジ穴が複数あいた設計になっているため、支持具を切断する必要もなく、施工時間の短縮を実現しています。
間柱ピッチ 303mm
間柱ピッチ 455mm
壁貫通した際、壁にあけた穴と電線管の隙間を塞ぐため、シール材・パテを使用します。
パテ盛りの作業性や施工性を考え、開口部を避ける金具形状に設計。点検時も目視確認しやすいです。