ケーブルラック敷設の際に発生する電気的接続やケーブル増設は、様々な課題もあり、手間のかかる作業といえます。
本商品はそのような現場の悩みにフォーカスし、ワンタッチ機構や施工性の向上による時間短縮を実現します。
また、美観、意匠性の向上も追求することが可能です。
従来、上下カバーが施工されているケーブルラックの電気的接続は、カバー同士やカバーとケーブルラック本体をアースボンド線で導通するなど、複雑で手間の掛かる作業が必要でした。(右図参照)
本商品は、上下カバーとケーブルラック本体を一度に導通することが可能になり、従来工法に比べ、大幅な省力化を実現。
六角ボルトを締め付けるだけのシンプル構造のため、安全性やメンテナンス性も向上しています。
※屋根形カバーには取り付けできません
くぼみ先ビスで締めることで塗装膜が剥離(STEP.02)。親桁へもビス留めすることで、上部&下部・ケーブルラックの3ヵ所の電気接続が可能です(STEP.03)。
STEP
01
回転させながら挿入します。
STEP
02
カバー側のボルトを
締め付けます。
締付トルク
2.94N・m[30kgf・cm]
STEP
03
中央のボルトを締め付けます。
締付トルク
2.94N・m[30kgf・cm]
点検の際に高所でも目立つ緑色を採用。
また従来のアースボンド線を使用した施工に比べ、すっきりとした 外観で美観を損ないません。
親桁用ケーブル支持金具
ケーブルラック敷設、通線後、LANケーブルやFケーブルなどを増設する際、スペースの確保の問題などでラック内に増設できない場合があり、作業性の手間も課題として挙げられます。
ラックの代わりに吊りボルトを利用した配線が考えられますが、吊りピッチが長いため、ケーブルが垂れ下がり美観を損なってしまいます。
本商品では、親桁(外側)に配線できる支持金具を考案することで、後付け施工も容易にでき、配線もすっきり収納することを可能にしました。
新桁に引っかけ、回し込むことにより、クランプ部に設けた2ヶ所の突起部分がくい込むため、ビス止め不要なワンタッチ取り付けを実現しました。簡単に取り付けられるため、短時間での施工が可能です。
クランプ部の形状を工夫することにより、SRラック、QRラック親桁の板厚1.2~2.0mmに対応し、兼用可能にしました。
またケーブルを保護するための上部カバー、下部カバーを取り付ける際も干渉しないように設計されているため、ケーブル支持金具取り付け後のカバー施工が可能です。
ケーブルを受ける支持部はPF管(呼び14〜28)も取り付けできる形状に設計しました。
また、支持部はケーブルを傷つけないビニルコーティング仕上が施されています。